【バイク】ホイールの塗装をつけたままできる?簡単DIYと注意点

【バイク】ホイールの塗装をつけたままできる?自分で塗装して輝くゴールドのホイールと「ホイールを外さない週末バイク塗装DIY」のタイトル文字

こんにちは。高級モトクラブ、運営者の「A」です。

愛車の足元をオシャレにしたいけれど、タイヤを外すのは難しそうだと感じて、バイクのホイール塗装をつけたままやる方法について調べている方は非常に多いですね。

「ショップに頼むと数万円は飛んでいくし、自分でやれるなら週末のDIYでやってみたい」と思うのがライダーの常です。自分で手をかけたバイクには、何とも言えない愛着が湧くものですから。

しかし、ネットで検索すると「素人の缶スプレー塗装はすぐに剥げる」「ブレーキに塗料がつくと危険」といった不安な情報もたくさん出てきます。

実際、私も過去に知識だけで挑戦して、ガソリンスタンドで給油中に垂れたガソリンで塗装がデロデロに溶けてしまった苦い経験があります。

特にブレーキ周りの養生や、各塗料の特性(耐ガソリン性など)を理解していないと、せっかくのカスタムが台無しになるだけでなく、安全に関わる事故につながる可能性さえあるんです。

【バイク】ホイールの塗装をつけたままできる?塗装が剥がれた金色のホイールと、ブレーキへの塗装付着による危険性を警告するイラスト
高級モトクラブ・イメージ

今回は、そんな失敗を乗り越えてたどり着いた、トランプを使った画期的なマスキングの裏技や、プロ並みの耐久性を出すための適切な缶スプレーの選び方など、ホイールを装着した状態でカラーチェンジを成功させるための具体的な手順と、絶対に守るべき注意点について徹底的に詳しくお話しします。

かなりの長文になりますが、これを読めば「なんとなく」ではなく「確信を持って」作業できるようになるはずです。

本記事のポイント
  • タイヤを外さずに塗装するための具体的なマスキング技術と準備
  • 耐久性と仕上がりを左右するスプレー塗料の正しい選び方
  • ブレーキ等の重要保安部品を守るためのリスク管理と対策
  • 万が一の失敗やタレが発生した際のリカバリー方法
目次

バイクのホイールの塗装をつけたまま行うDIY

ここでは、タイヤやホイールを車体から取り外すことなく、装着した状態(オン・ザ・バイク)で塗装を完結させるための具体的な手順を解説します。

「インサイチュ(その場での)施工」なんて呼ばれることもありますが、要は横着…いえ、効率的な手法です。難易度が高いと思われがちですが、適切な道具と手順を踏めば、驚くほどきれいに仕上げることが可能です。

アルミ素材の下地処理を徹底する

塗装の「持ち」を良くするために最も重要なのが、塗る前の下地処理です。これをサボると、どんなに高い塗料を使ってもすぐにペリペリと剥がれてしまいます。多くのDIY失敗例は、実は塗る技術ではなく、この「下準備」の不足に原因があることがほとんどなんですね。

【バイク】ホイールの塗装をつけたままできる?塗装作業における下地処理と養生(準備)が占める重要性の割合を示した円グラフ
高級モトクラブ・イメージ

ホイールは路面に最も近いパーツなので、単なる泥汚れだけでなく、ブレーキパッドから削れ落ちた高温の鉄粉や、アスファルトの油分(ピッチ・タール)などが頑固に固着しています。これらが残った状態で上から色を塗っても、汚れの上に塗膜が浮いているだけの状態になり、ちょっとした衝撃でパリッと剥がれてしまいます。

まずは中性洗剤で泥汚れを落とした後、カー用品店で売っている「鉄粉除去クリーナー(チオグリコール酸塩を含むもの)」を使って、目に見えない鉄粉を紫色に反応させて溶かし落とします。その後、塗料の物理的な食いつき(アンカー効果)を高めるために「足付け」という研磨作業を行います。

足付けと脱脂のポイント

  • 研磨(足付け):
    #600〜#800程度の耐水ペーパーを使い、水をつけながらホイール全体を磨いて細かい傷をつけます。ツルツルの表面には塗料が定着しません。特にスポークの裏側やリムの端、ハブの隅など、指が入りにくい場所こそ念入りに行いましょう。剥がれは必ずこうした「端っこ」から始まります。
  • 脱脂(Degreasing):
    削りカスを水で洗い流し乾燥させた後、シリコンオフ(脱脂剤)をウエスに染み込ませて拭き上げます。手の脂やチェーンルブの油分が少しでも残っていると、塗料が弾かれて「ハジキ(フィッシュアイ)」と呼ばれるクレーター状の穴ができてしまいます。
【バイク】ホイールの塗装をつけたままできる?ホイール洗浄用の鉄粉除去剤、足付け用の#600耐水ペーパー、脱脂用のシリコンオフの画像
高級モトクラブ・イメージ

最後に、水分を完全に飛ばすことも重要です。エアダスターやヒートガン(なければドライヤー)を使って、ニップルの隙間やビードの溝に入り込んだ水分を完全に蒸発させましょう。水分が残っていると、後から塗装が水膨れのように浮いてくる「ブリスター」の原因になります。この下地処理の工程だけで半日はかけるつもりで、じっくり取り組むのが成功への近道ですよ。

トランプを活用した便利なマスキング

「つけたまま塗装」で最大の難関となるのが、タイヤへの塗料付着を防ぐマスキングです。ホイールのリム(縁)は美しい円を描いているため、直線的なマスキングテープをきれいに貼っていくのは、プロでも神経を使う至難の業です。少しでもタイヤにはみ出せば見栄えが悪くなりますし、逆にリムを覆ってしまうとそこだけ色が塗れません。

ここで登場するのが、DIY派の間では伝説的な裏技となっている「トランプ」を活用した手法です。やり方は驚くほどシンプルで、まずタイヤの空気を虫回しなどを使って半分〜7割程度抜きます(完全にペチャンコにする必要はありません)。すると、タイヤのビード部分とリムの間にわずかな隙間が生まれます。

その隙間に、100円ショップで買ってきたトランプを1枚ずつ差し込んでいくのです。隣のトランプと少し重ねながら、ホイールを一周するように差し込んでいくと、あっという間にタイヤを覆う完璧なフェンス(防壁)が完成します。

【バイク】ホイールの塗装をつけたままできる?タイヤの空気を抜いてリムの隙間にトランプを差し込み、ホイールを養生している様子
高級モトクラブ・イメージ
なぜトランプなのか?

紙やビニールと違って適度な「コシ(硬さ)」があるため、ふにゃふにゃせずに自立してくれるからです。また、表面がコーティングされているので塗料が染み込みにくく、薄いのでリムの際(きわ)ギリギリまで攻めることができます。テープ糊がタイヤに残る心配もありませんし、作業時間はテープ貼りの1/10以下で済みます。

注意点としては、カードを差し込む深さを均一にすること。深く差し込みすぎるとリムの一部が隠れてしまいます。また、バルブ(空気を入れるところ)周辺はカードが差し込みにくいので、ここだけは細く切ったマスキングテープで丁寧に養生する必要があります。このトランプマスキング、見た目もなんだかマジックショーのようで面白いので、SNS映えも狙えるかもしれませんね。

ディスク等の塗装してはいけない箇所は?

ホイールを装着したまま塗る場合、最も神経を使わなければならないのがブレーキ周りや駆動系への塗料の飛散防止です。これは単に「見た目が汚くなる」という話ではなく、ライダー自身の命に関わる安全上の最重要課題です。

絶対に塗料をつけてはいけない箇所は、以下の通りです。

  • ブレーキディスク(ローター)の摩擦面
  • ブレーキキャリパー内部(ピストン周辺)
  • アクスルシャフトやホイールベアリングの可動部
  • タイヤの接地面(トレッド面)
【バイク】ホイールの塗装をつけたままできる?バイクのブレーキディスクやキャリパーに赤色のバツ印がついた塗装禁止区域の図解
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もしブレーキディスクに塗料が付着すると、ブレーキパッドとの摩擦係数が極端に低下し、ブレーキが効かなくなる恐れがあります。また、パッド側に塗料が移ってしまうと、最悪の場合パッド交換が必要になります。さらに、キャリパーのピストンに塗料がつくと、動きが悪くなって「引きずり」の原因にもなりかねません。

養生の手順としては、まずブレーキローター全体を新聞紙やビニール袋ですっぽりと包み込みます。裏側も含めて完全に密閉し、隙間がないようにマスキングテープで目張りしてください。ハブの中心部分やアクスルナット周辺も、塗料が入らないように細かくテープを貼って塞ぎます。

そして忘れてはいけないのが、車体全体への養生です。スプレーの塗料は微細なミストとなって空気中を漂い、風に乗ってタンクやシート、メーター周りなどに付着します。

「まさかここまで飛ばないだろう」と思っていても、後で見たらザラザラしていた…なんてことは日常茶飯事です。ホームセンターで売っている「マスカー(ビニールシートとテープが一体になったもの)」を使って、バイク全体をふんわりと覆っておくことを強くおすすめします。ここまですれば、心置きなくスプレーを吹くことができますよ。

ウレタンなどの缶スプレーを選ぶ基準

いよいよ塗料選びですが、ここが運命の分かれ道です。ホームセンターやカー用品店に行くと、様々な種類のスプレー缶が並んでいて目移りしてしまいますよね。手軽で安い「アクリルラッカー」や、失敗しても剥がせる「ラバースプレー」は非常に魅力的ですが、ホイールという過酷な環境を考えると、安易な選択は禁物です。

バイクのホイール、特にリアホイールには、走行中にチェーンルブ(油)が飛び散りやすく、その掃除のために強力なパーツクリーナーを使用する頻度が高い場所です。また、ガソリンスタンドでの給油時に、うっかりガソリンが垂れてしまうリスクもあります。

一般的なアクリルラッカーやラバースプレーは、耐溶剤性が低いため、ガソリンやパーツクリーナーがかかると化学反応を起こして、塗装がドロドロに溶けたり、縮んでシワシワになったりしてしまいます。一度溶けた塗装をリカバリーするのは、塗る時の何倍もの労力が必要です。

スクロールできます
塗料の種類メリットデメリット
2液ウレタンガソリンや溶剤に極めて強く、塗膜が強靭で艶もプロ級。
(出典:株式会社デイトナ『耐ガソリンペイント』
価格が高め(1本2,500円〜)。
一度硬化剤を混ぜると使い切る必要がある。
ラバースプレー失敗しても手で剥がせるため、精神的に楽。
艶消しなどの質感が手軽に楽しめる。
ガソリンで即座に溶ける。
耐久性が低く、半年〜1年程度で劣化する。
アクリルラッカー1本数百円と安価で、
カラーバリエーションが豊富。乾燥が早い。
塗膜が薄く弱い。溶剤に弱く、
飛び石などの衝撃で剥がれやすい。
【バイク】ホイールの塗装をつけたままできる?2液ウレタン、ラバースプレー、アクリルラッカーの耐ガソリン性と耐久性を比較した表
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長くきれいに保ちたいなら、迷わず「2液ウレタン塗料」を選ぶことを強くおすすめします。これは缶の中で硬化剤を混合させて化学反応で固めるタイプで、乾燥後はプラスチックのような硬くて強い被膜を形成します。

もし予算を抑えたい場合でも、色付けはラッカーで行い、最後の仕上げ(トップコート)だけは必ずウレタンクリアーを使うという「ハイブリッド方式」を採用するのが、賢いDIYライダーの常套手段です。

人気のゴールドカラーでカスタムする

ホイールの色を変えるだけで、バイクの印象はガラリと変わります。純正の黒やシルバーから、思い切って「ゴールド」にするカスタムは特に人気がありますね。黒い車体にゴールドの足元は、かつてのJPSロータスや、高級サスペンションのオーリンズを彷彿とさせ、高級感とレーシーな雰囲気を同時に演出できます。

しかし、ゴールドやシルバー、ガンメタなどの「メタリック系カラー」は、ソリッドカラー(白や黒などの単色)に比べて塗装の難易度が少し高くなります。メタリック塗料には微細なアルミ粒子が含まれており、厚塗りしすぎるとこの粒子が塗料の中で泳いで偏ってしまい、「色ムラ」や「メタ流れ(粒子が流れて模様になってしまう現象)」が起きやすいのです。

きれいに塗るコツは、一度に色を乗せようとせず、薄く何度も塗り重ねる「パラ吹き」を徹底することです。スプレーと対象物の距離を20cm〜30cm程度保ち、「シュッ、シュッ」と薄い霧を乗せていくイメージで、下の色が透けなくなるまで5回〜6回に分けて塗り重ねていきます。焦りは禁物です。

また、メタリックカラーは乾燥すると表面の粒子が立ってしまい、そのままではザラザラとした手触りになりがちです。光沢も鈍くなってしまうため、最終的な艶出しと保護のために、必ず「クリアー塗装」で仕上げるのが鉄則です。クリアーを塗ることで、乱反射していた光が整えられ、濡れたような深みのある輝きが生まれます。ゴールドを選ぶなら、クリアー仕上げまでセットで考えておきましょう。

細部は刷毛塗りで修正を行う

スプレー塗装はどうしても霧状に塗料が飛ぶため、広い面を均一に塗るのには適していますが、細かい部分や入り組んだ形状には弱点があります。特にスポークホイールのニップル周辺や、キャストホイールのハブの奥まった部分、スポークの裏側などは、スプレーの霧が届きにくい「死角」になりがちです。

こうした死角を塗ろうとして、無理にスプレーを近づけたり、一点に集中して吹き付けたりすると、手前の塗りやすい部分ばかりに塗料が厚く乗ってしまい、そこから涙のように塗料が垂れる「タレ(サギング)」の原因になります。タレは塗装において最も心が折れる失敗の一つです。

そういった細かい部分や塗り残しは、無理せず「筆塗り(タッチアップ)」で修正するのが賢い方法です。スプレーの塗料を紙コップや塗料皿に少し吹き出して溜め、それを模型用の筆や刷毛を使って手塗りで色を乗せていきます。スプレーと同じ塗料を使えば、乾燥してしまえば色の差は出ませんし、筆跡もほとんど目立たなくなります。

もし、万が一スプレー中に塗料が垂れてしまった場合はどうすればいいでしょうか?ここで慌てて指や布で拭き取ろうとするのが最悪の対応です。半乾きの状態で触ると、傷口を広げるように汚くなってしまい、修正不能になります。

タレてしまったら、「見なかったこと」にして、そのまま完全に乾燥するまで数日待ちましょう(ウレタンなら完全硬化まで3日〜1週間)。

カチカチに固まってから、カッターの刃をスクレーパーのように使って垂れた部分を削ぎ落とし、#1500〜#2000のペーパーで平滑にしてからコンパウンドで磨けば、驚くほどきれいにリカバリーできます。「焦って触らない」ことこそが、失敗からの生還の鍵なのです。

バイクのホイールの塗装をつけたまま行う時のリスク

ここまで「つけたまま塗装」の魅力や方法をお伝えしてきましたが、物事には必ず裏表があります。タイヤを外して行う本格的な塗装に比べると、この手法にはいくつかの構造的なリスクやデメリットも存在します。これらをしっかりと理解し、許容できるかどうか判断した上で作業に取り掛かることが大切です。

施工後の塗装剥がれを防ぐ対策

装着状態で塗装した場合、どうしても弱点となるのが「タイヤとリムの境界部分(ビード付近)」です。トランプでマスキングをしたとしても、リムの最端部まで完璧に塗料を行き渡らせるのは難しく、また足付け(研磨)も甘くなりやすい箇所です。

この境界部分は、走行中にタイヤがたわむことで常にストレスがかかる場所であり、雨水や汚れが溜まりやすい場所でもあります。そのため、ここから水分が侵入し、塗装の端っこからペリペリと剥がれてくるリスクが常にあります。

対策としては、塗装後しばらくは洗車の際に高圧洗浄機のノズルを至近距離で当てないように注意することです。高圧水流は、わずかな塗膜のめくれに入り込んで一気に剥がしてしまう力を持っています。

次回のタイヤ交換について

さらに大きな問題は、次回のタイヤ交換時です。タイヤチェンジャーという機械のアームやタイヤレバーは、リムの縁に強い力をかけてタイヤを脱着します。

プロがどんなに気をつけて作業しても、缶スプレーの塗膜強度は純正塗装やパウダーコートには及ばないため、チェンジャーのアームが触れた部分の塗装が剥がれたり、傷ついたりする可能性が非常に高いです。

「つけたまま塗装」は、あくまで現在のタイヤを履いている期間のカスタムと割り切るか、タイヤ交換時にはある程度のリタッチ(補修)が必要になることを覚悟しておく必要があります。

専門ショップに依頼するメリット

ここまで読んで「やっぱり自分にはハードルが高そうだな」「すぐに剥がれるのは嫌だな」と感じた方は、無理をせずプロのショップに依頼することも検討してみてください。プロが行うホイール塗装(特にパウダーコートやガンコートと呼ばれるもの)は、缶スプレーとは次元が違います。

最大の違いは「下地処理」と「塗料の質」です。プロの現場では、サンドブラストという機械を使って砂を高速で吹き付け、古い塗装や錆を根こそぎ落とし、梨地の均一な表面を作り出します。そこに静電気を使って粉末状の塗料を付着させ、200℃近い高温の釜で焼き付けることで、ハンマーで叩いても割れないほどの強靭な塗膜を形成します。

【バイク】ホイールの塗装をつけたままできる?DIY塗装の費用と愛着、プロ依頼の費用と圧倒的な耐久性を比較した図
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飛び石やブレーキダスト、パーツクリーナーへの耐性も抜群で、何より「失敗がない」という絶対的な安心感があります。また、ショップに依頼する場合は、ホイールベアリングやオイルシール、エアバルブなどの消耗品も同時に点検・交換してもらえるため、見た目だけでなくバイク全体のコンディション維持や安全性向上にもつながるという大きなメリットがあります。

プロに頼む場合の料金相場

では、実際にプロに頼むとどれくらいの費用がかかるのでしょうか。お店や塗装の種類(ソリッド、メタリック、キャンディなど)によって幅はありますが、ざっくりとした相場を知っておくことは重要です。

一般的に、タイヤやベアリングを外した「ホイール単体の持ち込み」であれば、1本あたり2万円〜4万円程度が相場と言われています。前後セットで4万円〜8万円といったところでしょうか。これに加えて、ベアリングの脱着工賃や新品ベアリング代がかかる場合もあります。

もし、バイクごと持ち込んで「車体からの取り外し+タイヤ脱着+塗装+組み付け」を全てお任せする場合(車体預かり)は、さらに脱着工賃が上乗せされます。

車種にもよりますが、前後セットでトータル7万円〜12万円コースになることも珍しくありません。DIYなら材料費数千円で済みますが、この10倍以上の価格差を「安心とクオリティ、そして手間をお金で買う」と捉えるかどうかは、オーナーさんの価値観と懐事情次第ですね。

レッドバロンへの持ち込みは可能か

よくある疑問として「レッドバロンなどの大手販売店やバイク用品店に持ち込んで、ホイール塗装をしてもらえるか?」という点があります。結論から言うと、店舗やその時の状況によりますが、基本的に大手チェーン店では「カスタム塗装」自体をサービスとして受け付けていないことが多いです。

彼らの主な業務は車両販売や一般的な整備・車検であり、手間と時間がかかり、クレームのリスクも高い塗装作業は、外部の提携業者に出すか、そもそも断られるケースが一般的です。ただし、全く可能性がないわけではありません。

例えば、「ホイールの脱着作業(車体からホイールを外す作業)」だけを依頼し、外したホイールを自分で持ち帰って塗装する、あるいは専門の塗装屋さんに送る、という相談には乗ってくれる店舗もあります。

もちろん正規の工賃は発生しますが、自宅にジャッキアップやタイヤ脱着の設備がない方にとっては、最もハードルの高い「取り外し」の部分をプロに任せられる有力な手段となります。

まずは最寄りの店舗の工場長さんに、「塗装は自分でやるので、ホイールの脱着だけお願いできますか?」と相談してみるのが確実です。意外と親身になってくれることも多いですよ。

総括:バイクのホイールの塗装をつけたまま行う

【バイク】ホイールの塗装をつけたままできる?成功への道を構成する3要素:完璧な下地処理、確実な養生、最適な塗料選びのチェックリスト
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最後に、今回のテーマである「バイクホイール塗装をつけたまま」について、成功のためのアドバイスをまとめたいと思います。

結論として、「適切な下地処理とマスキング、そして塗料選びを行えば、装着したままでも十分に美しく、実用的な塗装は可能」です。トランプを使ったアイデアや、ウレタン塗料の活用は、DIYライダーにとって強力な武器になります。

しかし、忘れてはいけないのは、それが「簡易的な手法である」という事実です。ブレーキなどの重要保安部品へのリスク管理は絶対条件ですし、どんなにうまく塗れても、プロのパウダーコートのような「一生モノの耐久性」を期待するのは酷というものです。タイヤ交換のたびに補修が必要になるかもしれませんし、ガソリンや飛び石に気を使う必要もあります。

大切なのは、「手軽に雰囲気を変えて楽しみたい」という目的と、「完璧を求めすぎない」という柔軟な姿勢です。自分の手で愛車の色を変える経験は、単なるカスタム以上に、バイクへの理解と愛着を深めてくれる素晴らしい体験になるはずです。

リスクを正しく理解し、安全第一で、ぜひあなただけのオリジナルホイール作りに挑戦してみてくださいね。足元の色が変わった愛車を眺めながら飲むコーヒーは、きっと格別の味がするはずですよ。

【バイク】ホイールの塗装をつけたままできる?夕暮れ時にカスタム塗装したバイクを眺めながらコーヒーを飲んでいるライダーの風景
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運用者プロフィール

バイク歴10年。 愛車はハーレー。「カタログよりもリアルな情報を」をモットーに、維持費の実態から故障トラブル、カスタムの楽しみ方まで、オーナーの実体験に基づいたノウハウを発信しています。 初心者の方が後悔しないバイクライフを送れるよう、全力でサポートします!

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