こんにちは。高級モトクラブ、運営者の「A」です。
ハーレーダビッドソンを手に入れたら自分だけの一台に仕上げたいと考えるのは当然のことですが、いざカスタムを始めようとすると流行りのスタイルが分からなかったり車検に通るのか不安になったりすることも多いのではないでしょうか。
最近のトレンドは見た目だけでなく走りやすさや法規制への適合も重視されるようになっており、情報をアップデートしないままカスタムを進めると後悔することになりかねません。
この記事では最新の流行スタイルから必須パーツ、そして失敗しないためのショップ選びまで、今のハーレーカスタム事情を網羅的に解説しますので、ぜひあなたの愛車作りの参考にしてください。
- 2025年に主流となる「クラブスタイル」や「ボバー」などの最新トレンド
- 車検対応とスタイルを両立させるための必須カスタムパーツ
- SNSを活用した理想のカスタムイメージの探し方と具体化の手順
- 失敗しないための中古カスタム車の選び方と信頼できるショップの見極め方
2025年版!ハーレーの流行りのカスタム動向
2025年に向けて加速するハーレーダビッドソンのカスタムトレンドを一言で表すなら、「パフォーマンスと機能美の融合」です。かつてのような「とにかくメッキでピカピカに飾り立てる」「タイヤは太ければ太いほど偉い」という、見た目のインパクトのみを最優先する価値観は過去のものとなりつつあります。
現代のハーレー乗りが求めているのは、エンジンのポテンシャルを最大限に引き出す走りの質、長距離を快適に移動できる機能性、そして厳格化する日本の法規制にもスマートに対応する知的なスタイルです。ここでは、今まさに市場を牽引し、多くのライダーから熱い視線を集めている主要なトレンドを、その背景や具体的な手法と共に詳しく解説します。
圧倒的支持のクラブスタイル

今、ハーレーのカスタムシーンで最も熱い視線を集め、検索ボリュームでも圧倒的なシェアを誇っているのが間違いなく「クラブスタイル」です。このスタイルは単なる一過性の流行ファッションではなく、明確な歴史的背景と機能的な必然性を持って誕生しました。
もともとはアメリカ西海岸のMC(モーターサイクルクラブ)メンバーたちが、広大なフリーウェイを長距離・高速で移動し、時には敵対的な状況や警察の追跡から迅速に離脱するための「実用的な速さ」を追求した結果生まれた形態です。
彼らにとってバイクは単なる鑑賞物ではなく、自らの手足となって動く武器のような存在でした。それが現代においては、ドラマ『サンズ・オブ・アナーキー』のヒットなども相まって、ハーレーの運動性能を極限まで引き出すパフォーマンス・カスタムとして一般層にも広く浸透し、進化を遂げています。
クラブスタイルを構成する最大の特徴は、高速走行時の強烈な風圧を防ぐ大型のフェアリング(カウル)と、操作性を劇的に高めるための高いライザー&Tバーハンドルです。
高い位置にハンドルをセットすることで、ライダーは上体を起こしたアップライトなポジションを確保でき、テコの原理を利用して重量級のハーレーをまるで国産スポーツバイクのように軽快に操ることが可能になります。
- ハイライザー&Tバーハンドル:
8インチから10インチ以上の高さが主流。肩の力を抜いて操作でき、長時間のライディングでも疲労が蓄積しにくい。 - フェアリング(カウル):
クォーターフェアリングやRTカウルなど、風防効果により高速巡航時のライダーの負担を最小限に抑える。 - 強化サスペンション:
純正よりも車高を上げてバンク角(車体を傾けられる角度)を稼ぎ、峠道でのコーナリング性能を飛躍的に向上させる。
2024年以降の最新トレンドとしては、特にメーカー純正ですでにこのスタイルを取り入れている「ローライダーST(FXLRST)」をベースにしたカスタムが爆発的に増えています。
さらに、素材選びにおいても大きな進化が見られます。「SPEEDRA」などのブランドが展開する、航空宇宙産業レベルの「ドライカーボンパーツ」を取り入れることが新たなスタンダードになりつつあります。
従来の重いウェットカーボンではなく、超軽量かつ高剛性なドライカーボンをフェンダーやサイドカバーに採用することで、車体の軽量化(マスの集中化)を実現し、加速性能やハンドリングを物理的に向上させるのです。
見た目の迫力だけでなく、実際に「速くて、曲がれて、止まれる」ハーレーを作る。それこそが、現代のクラブスタイルの本質であり、多くのライダーを惹きつけてやまない理由なのです。
無骨さが魅力のボバー

最新のハイテクパーツを多用するトレンドを追う一方で、時代や流行に左右されない普遍的な「オートバイらしさ」や「機械としての美しさ」を追求する層から、根強い支持を得ているのが「ボバー(Bobber)」スタイルです。
このスタイルの起源は第二次世界大戦後のアメリカにまで遡り、退役軍人たちが払い下げられた軍用バイクをより速く走らせるために、重たいフェンダーを切り落とし(Bobbing)、不要な部品を極限まで取り外したことに由来します。
クラブスタイルがフェアリングやパニアケースといった高機能パーツを「足し算」していく進化の形であるのに対し、ボバーは徹底した「引き算の美学」で構成されます。
余計な装飾を削ぎ落とし、エンジンとフレーム、そしてタイヤというバイクの根源的な構成要素を強調することで、素材そのものの魅力を引き立たせるのです。
現代のハーレーシーンにおけるボバーの流行としては、スポーツスター(特にアイアン883やフォーティーエイト)や、ソフテイルスタンダード、ストリートボブをベースにするケースが多く見られます。
特徴的なカスタムポイントとしては、現代的なラジアルタイヤではなく、あえてサイドウォールが分厚くハイトの高い「ビンテージパターンタイヤ」(FirestoneやCokerなど)を履かせる点が挙げられます。これにより、足元に圧倒的な重厚感とクラシカルな雰囲気が生まれます。
あえて「汚す」という選択肢
また、ボバーの派生として、ピカピカに磨き上げるのではなく、あえて艶消しブラックで塗装したり、塗装を剥離して錆びたようなエイジング加工を施したりする「ラットスタイル」や「オールドスクール」も、このジャンルの愛好家にはたまらない魅力となっています。
完全に昔のスタイルを模倣するだけでなく、灯火類には極小のLEDウインカーを使用して存在感を消したり、メーターをサイドに移設してハンドル周りをクリーンにしたりと、最新技術を使って「シンプルさ」を際立たせるのが現代流のボバーです。
新品のバイクに、あえてヴィンテージの魂を吹き込むような、大人の遊び心が試されるスタイルと言えるでしょう。
ハンドリングは、幅の狭いドラッグバーや、適度な高さのエイプハンガーを合わせるのが定番です。最新の電子制御満載のバイクにはない、鉄馬を操るようなダイレクトな感覚や、機械としての荒々しさを肌で感じたいライダーにとって、ボバーはこれ以上ない最高の選択肢となります。
伝統的なフリスコスタイル

日本の道路事情、特に渋滞が多く、すり抜けを多用せざるを得ない都市部のライダーと相性が抜群なのが「フリスコスタイル」です。
その名の通り、アメリカのサンフランシスコ(フリスコ)発祥のスタイルであり、現地の急勾配な坂道や、激しい交通事情を攻略するために生まれたという背景を持っています。実は、現在流行しているクラブスタイルの源流とも言える重要なカテゴリーです。
フリスコスタイルの最大の特徴は、車体を極限までスリムに見せ、実際にスリムにすることにあります。チョッパーといえばフロントフォークを長く伸ばした「ロングフォーク」をイメージするかもしれませんが、フリスコスタイルでは機動力を損なうような延長は行いません。あくまでストリートでの速さと扱いやすさを最優先します。
| フリスコの特徴的パーツ | 狙いと機能的メリット |
|---|---|
| ハイマウントタンク | ガソリンタンクをフレームの上に乗せるように高くマウントする手法。 エンジンの造形美を強調し、視覚的な重心を上げることで軽快な印象を与える。 |
| ナローハンドル | ロボットハンドルやTバーなど、極端に幅の狭いハンドルを採用。 渋滞時のすり抜けで車のミラーに接触しないための実戦的な装備。 |
| ミッドコントロール | 足を前方に投げ出すフォワードコントロールではなく、 膝を曲げて踏ん張りが効くミッドステップを採用。 体重移動がしやすく、機敏な操作が可能になる。 |
| ショートサスペンション | リアサスペンションを短くして車高を下げることもあるが、 現代では走りを重視して極端なローダウンは避ける傾向にある。 |
このスタイルは、ダイナファミリーやスポーツスターをベースに作られることが多く、シンプルながらも攻撃的なシルエットが魅力です。
最近の流行りとしては、この伝統的なフリスコの要素(ナローな車体構成)を維持しつつ、エンジンをブラックアウトしたり、最新の足回りを組み込んだりして、ネオ・クラシックな雰囲気で仕上げる手法が人気です。
日本の狭い道でもストレスなく走れ、コンビニに停めるだけでも絵になるスタイリッシュさ。日常の足としてハーレーを使い倒したいと考えるシティ派のライダーにとって、フリスコスタイルは機能と見た目を両立させる最適解と言えるでしょう。
この記事では書ききれなかったフリスコスタイルの深い魅力については、ハーレーのフリスコスタイルの特徴と中古選び完全ガイド【神奈川にも強い】でがっつり解説しています。
渋いカスタムで大人の演出

「流行り」というと、どうしても派手な色使いや目立つパーツに目が行きがちですが、若々しいスピード感だけがハーレーの魅力ではありません。
特に経験豊富な大人のライダーたちの間で、静かながらも熱いキーワードとなっているのが「渋いカスタム」です。これは特定の車種やパーツを指すというよりは、車両全体の色使い、質感、そして佇まいに対する美学のことを指します。
かつてのハーレーカスタムといえば、クロームメッキのパーツをふんだんに使い、太陽の下でギラギラと輝かせることがステータスでした。しかし、現代の「渋いカスタム」はその真逆を行きます。
あえてメッキの輝きを抑え、ブラック、ガンメタル、グレーといったダークトーンで車体全体を統一する「ブラックアウト」カスタムがその代表格です。エンジンカバー、マフラー、ハンドルに至るまで黒で統一することで、ハーレーの持つ重厚な塊感を強調し、威圧感と洗練された雰囲気を同時に演出します。
質感で魅せる「差し色」のテクニック
さらに最近注目されているのが、単に黒くするだけでなく、高級感のある「差し色」を使う高度なテクニックです。派手な赤や青などの原色ではなく、深みのあるブロンズ、シャンパンゴールド、あるいは鈍く光るカッパー(銅色)などをホイールやプッシュロッドカバーなどのポイントに配置します。
ここで手本となるのが、Thunderbike(サンダーバイク)などの欧州ハイエンドブランドが提案するスタイルです。彼らのカスタム車両は、マット(艶消し)塗装や、金属の質感を残したヘアライン仕上げなどを巧みに組み合わせ、派手な装飾に頼ることなく、圧倒的な存在感を放っています。「何億円もするスーパーカーのような高級感」と表現されることもあり、所有欲を満たす満足度は計り知れません。
「渋い」と言われる車両には、オーナーの引き算の美学と余裕が凝縮されています。信号待ちで隣に並んだ車や、パーキングエリアで休憩している時に、バイクを知らない人から見ても「なんだか凄みがある」「高そうだ」と感じさせる。そんな大人の品格を漂わせるのが、このスタイルの醍醐味です。
定番の人気カスタムパーツ

流行りのスタイルを実現するためには、それを構成する「人気カスタム」パーツのトレンドを押さえておく必要があります。特に2025年に向けて需要が高まっているのは、単なるドレスアップパーツではなく、「機能向上」と「法規制対応」を両立させたハイテクパーツです。
1. Jekill & Hyde(ジキルアンドハイド)マフラー
現代のハーレー乗りにとって「三種の神器」の一つとも言えるのが、電子制御可変マフラーです。その筆頭が「Jekill & Hyde」です。手元のスイッチ一つでマフラー内のバルブを開閉し、音量を瞬時に変更できます。
早朝の住宅街を出る時はバルブを全閉にして純正以下の静かさで、郊外のフリーウェイに入ったら全開にしてハーレー本来の重低音を楽しむ。これを合法的に行える点が画期的です。欧州の厳しい環境規制(ユーロ規制)をクリアしており、日本国内でも車検対応(eマーク付き)として認められるケースが多いため、高額ながらも爆発的に普及しています。
2. Saddlemen(サドルマン)のステップアップシート
クラブスタイルの流行と共に、シートの常識も変わりました。Saddlemenのシートは、加速時にライダーの腰をしっかりとホールドする高い背もたれ(ランバーサポート)と、長時間の走行でも痛くなりにくい「Gel-Core(ゲルコア)」技術が特徴です。
ダイヤモンドステッチなどのデザイン性も高く、見た目のカスタム感とツーリングの快適性を同時に手に入れられるアイテムです。
3. Kellermann(ケラーマン)等の極小LEDウインカー
スタイルを崩さずに日本の法規を守るための救世主が、超小型LEDウインカーです。指先ほどのサイズでありながら、直視できないほどの強烈な光量を放ち、車検基準(Eマーク取得品)をクリアしています。
(出典:国土交通省『ナンバープレートの表示に係る新基準』等の灯火類に関する規定により、視認性や取り付け位置は厳格に定められていますが、こうした認定パーツを使うことで、リアフェンダー周りをスッキリさせつつ堂々と公道を走ることが可能になります。)
その他、スポーツスターSなどの水冷モデルでは、倒立フォークのインナーチューブを飛び石や虫から守る「ショックソックス」や、日本人の手のサイズに合わせて操作性を向上させる「SPEEDRAのアジャストレバー」などが、実用的な機能パーツとしてランキングの上位に入っています。
スタイルとファッションの融合

現代のハーレーカスタムにおいて、バイク本体と同じくらい重要な要素となっているのが、ライダー自身の「スタイルやファッション」です。かつてのように「ハーレーに乗るなら、全身黒の革ジャンに革パン、エンジニアブーツでなければならない」というような、コスプレに近い固定観念は薄れつつあります。
特にクラブスタイルの流行に伴い、スケートボードやBMXといった西海岸のストリートカルチャーとバイク文化が融合し、よりラフで機能的なファッションが主流になっています。その中心にいるのが、「Thrashin Supply(スラッシンサプライ)」のようなライフスタイルブランドです。
彼らがリリースするグローブやバーバッグは、バイクパーツとしての機能性を持ちながら、VANSのスニーカーやDickiesのワークパンツ、フランネルシャツといった普段着の延長にあるスタイルと完璧にマッチします。
例えば、バイクのタンクの色とグローブのロゴの色を合わせたり、キャップやソックスで遊び心を加えたりと、トータルコーディネートを楽しむライダーが増えています。
また、安全面への配慮も進化しており、一見カジュアルなパーカーに見えても、内部には耐摩耗性に優れたケブラー素材やプロテクターが内蔵されている「ライディングギア」を選ぶのが今の常識です。
Simpson(シンプソン)やBell(ベル)のフルフェイスヘルメットを合わせるのも、このスタイルの定番です。 バイクを降りて街を歩いても違和感がなく、そのままカフェに入っても馴染む。自身のライフスタイルとシームレスに繋がった、気負わないかっこよさこそが、2025年の流行りのスタイルと言えるでしょう。
ファッションにもこだわりたいという方は、ハーレーの革ジャンの失敗しない選び方と最強コーデ術を徹底解説も合わせて読んでおくと、スタイル全体の完成度がグッと上がるはずです。
ハーレーの流行りのカスタムを実現ガイド
ここまで最新のトレンドやパーツについて見てきましたが、知識を得ただけでは理想のバイクは完成しません。
ここからは、実際に自分の愛車をカスタムしていくための具体的なステップと、失敗しないための極意についてお話しします。闇雲にパーツを買い漁るのではなく、建築家が設計図を描くように、しっかりと計画を立てることが成功への近道です。
理想のカスタム画像を検索

カスタムを成功させるための最初のステップは、自分の目指すべき方向性を言語化、視覚化することです。そのために最も有効で、かつ今すぐできることが、SNSやWebで理想のカスタム「画像」をひたすら検索することです。
特にInstagramやPinterestは、カスタムの教科書として最適です。「#ClubStyle」「#HarleyCustom」「#SoftailGram」「#SportsterS」といったハッシュタグで検索すれば、世界中の最新トレンドや、個人のガレージビルドまで、膨大な数の事例がリアルタイムで流れてきます。日本の雑誌だけを見ていては気づかないような、海外の斬新な色使いやパーツの組み合わせを発見できるでしょう。
「好き」を集めてムードボードを作る
検索して「おっ、かっこいい」と思った画像は、迷わず保存してフォルダ分けしましょう。「ハンドルの高さはこのくらいが好き」「リアフェンダーはこの短さがいい」「このマフラーの角度が絶妙」など、部分的な要素でも構いません。
ショップにカスタムを相談する際、「クラブスタイルっぽくしてください」と言葉で伝えるだけでは、あなたの頭の中にあるイメージと、メカニックが想像するイメージにズレが生じる可能性が高いです。
しかし、集めた画像を見せれば、「なるほど、この系統のライザーで、色はブロンズ系が好みなんですね」と、一発で伝わります。「流行り」といってもその幅は非常に広いです。自分が直感的にかっこいいと思える画像を軸(指針)にすることが、ブレないカスタムへの第一歩です。
フルカスタムの中古車の選び方

これから車両を購入しようと考えている人にとって、ベース車両を買ってからコツコツ改造するのではなく、最初からある程度のカスタムが施された「フルカスタムの中古」車両を狙うのも、非常に賢い選択肢の一つです。
ハーレーのカスタムパーツは非常に高価です。マフラー、エアクリーナー、シート、ハンドル、そしてそれを取り付ける工賃まで含めると、あっという間に100万円、200万円とかかってしまうことも珍しくありません。
しかし、中古車市場においては、カスタム費用が車両価格にそのまま上乗せされるわけではなく、プラスアルファ程度で評価されることが多いです。つまり、前のオーナーが費やしたコストの恩恵を、安く受け取ることができるのです。
ただし、リスクもあります。個人売買や専門知識のないショップで作られた車両の場合、配線処理が雑で電装系トラブルの原因になったり、フレームが切断されていて車検に通らなかったり、違法改造パーツがそのまま付いていたりすることがあります。
狙い目は、正規ディーラーや実績のあるカスタム専門店が製作した「コンプリートカー」や、ショップの「デモカー(展示車)上がり」の中古車です。これらはプロがお店の看板を背負ってしっかりと組み上げているため、信頼性が段違いに高く、パーツの選定もその時のトレンドを的確に押さえていることが多いです。
特にローライダーSTやブレイクアウトの良質なフルカスタム車は人気が殺到し、市場に出るとすぐに売れてしまうので、中古車サイトをこまめなチェックが必要です。
フルカスタム車を買うときに一番の不安要素となるマフラーについて、ハーレーのマフラーの車検対応基準と合格ポイントを徹底解説も合わせて読んでおくと、購入後のトラブルを未然に防げるはずです。
信頼できるフルカスタムショップ

愛車を預けて大掛かりなカスタムを依頼する場合、「フルカスタムショップ」選びは、ベース車両選び以上に重要と言っても過言ではありません。なぜなら、現代のハーレーは高度に電子制御されており、昔ながらの「切った貼った」「叩いて曲げる」という職人技術だけでは対応しきれない場面が増えているからです。
良いショップの条件は、大きく分けて二つあります。
一つ目は、最新の「トレンドへの理解度」です。こちらの要望に対して、「ああ、今の西海岸ではそういうのが流行ってますね」と即座に理解し、「それなら、こちらのブランドのパーツの方が精度が良いですよ」と、プラスアルファの提案をしてくれるショップは信頼できます。
二つ目は、「法規制と技術に対する知識の深さ」です。「今の流行りはこれですが、日本の車検を通すならこの加工が必要です」「このマフラーを付けるなら、エンジンの燃調(インジェクションチューニング)を書き換えないとエンジンを痛めますよ」といった、メリットだけでなくデメリットやリスクを明確に説明してくれるショップを選びましょう。
特に、自社に「ダイノマシン(シャーシダイナモ)」を完備し、EFIチューニングができるショップなら、吸排気系のカスタムと同時にエンジンの最適化も任せられるので、愛車を長く調子良く乗るためにはベストな環境です。
日本の有名ショップの実力

実は、世界的に見ても日本のカスタムビルダーの技術力とセンスはトップクラスに位置しています。Web検索で「有名」と出てくるショップには、単に知名度があるだけでなく、それだけの理由と実績があります。
例えば、大阪の「TRIJYA(トライジャ)」などは、自社で3D CADを駆使したオリジナルパーツ開発を行っており、特に最新のLED技術を埋め込んだフェンダーレスキットや、日本人の体格に合わせたハンドル開発などで全国的に知られています。彼らの作る車両は、海外のカスタムショーでも高い評価を得ています。
また、正規ディーラーの中にも、「ハーレーダビッドソンシティ西東京」のように、専属のカスタムビルダーが在籍し、独自のペイントや大胆なスタイル提案に力を入れている店舗があります。こうした有名ショップは、Jekill & Hydeマフラーなどの正規代理店であったり、合法的にカスタムを楽しむためのノウハウや専用ツールを豊富に持っています。
住んでいる場所から遠くても、一生モノのカスタムをするなら、一度は電話やメールで相談してみる価値は十分にあります。彼らのブログやYouTube、SNSを見るだけでも、「ここまでやっていいんだ」「こんな方法があるんだ」と、今の日本のカスタムレベルの高さを知り、自分のカスタムのヒントを得ることができるはずです。
ハーレーの流行りのカスタム総括
ここまで、2025年に向けた「ハーレーの流行りのカスタム」について、スタイル、パーツ、そして実現するための具体的な方法まで解説してきました。情報量が多かったと思いますので、最後に改めて重要なポイントを整理しておきましょう。
記事のまとめ:2025年のカスタム戦略
- トレンドの変化:
「見た目だけのカスタム」から、走りを楽しめる「機能美」へと大きくシフトしている。 - 主要スタイル:
圧倒的な人気は「クラブスタイル」。普遍的な渋さを求めるなら「ボバー」や「フリスコ」も健在。 - 素材と技術:
ドライカーボンやビレットパーツなど、軽量・高剛性な素材にこだわることが今のトレンド。 - 法規対応:
マフラーや灯火類は、電子制御や最新LED技術を用いた「車検対応」のハイテクパーツを選ぶのが賢い選択。 - 実現への道:
自分の理想はSNSの画像検索で具体化し、技術と知識を持った信頼できるプロショップと二人三脚で作る。
流行り廃りは確かにありますが、カスタムにおいて最も大切なのは、結局のところ「自分が乗っていて楽しいかどうか」「自分の愛車をかっこいいと思えるかどうか」です。トレンドを上手く取り入れつつ、法規制をしっかりと守りながら、世界に一台だけのあなただけの最高の一台を作り上げてください。
この記事が、あなたの充実したハーレーライフの一助となれば幸いです。最終的なパーツの適合や車検の判断については、必ず信頼できるショップのスタッフと相談しながら進めることを強くおすすめします。

