こんにちは。高級モトクラブ、運営者のAです。
ハーレーダイナの値上がりが気になって、中古相場の動きや価格推移、生産終了の影響について情報を集めているところかなと思います。
特にローライダーやストリートボブなど人気モデルの値上がりや、ダイナシリーズ全体の中古高騰がいつまで続くのか、今が買い時なのか売り時なのか、不安になる瞬間ありますよね。
ここ数年はハーレーダビッドソン全体が値上がり傾向ということもあって、中古ハーレーの高騰理由や将来の資産価値まで気にする人が一気に増えました。
ダイナシリーズの値上がり要因、生産終了による希少性、中古市場での動き、そして買い時と売り時。このあたりはしっかり整理しておきたいところです。
この記事では、ハーレーダイナの値上がりについての疑問をわかりやすく整理しながら、ダイナ中古相場の今とこれから、ツインカムモデルの人気、キャブ車の値上がり傾向、さらに今後価値が高まりやすいモデルの条件まで、私の視点でまとめていきます。
そのうえで、実はあまり注目されていないグランツアラー系が、今の相場環境ではかなり狙い目になっている理由にも触れていきます。
読み終わるころには、「どのダイナを選ぶべきか」「グランツアラーも候補になるのか」「今は買い時なのか売り時なのか」が、かなりクリアになっているはずです。
ここ、気になりますよね。まずは一緒に整理していきましょう。
- ハーレーダイナの中古相場と値上がりの正体
- ツインカム搭載モデルやキャブ車が高騰する理由
- 今後価値の上がるハーレーとグランツアラーの立ち位置
- ダイナを含むハーレーの賢い買い方と売り方の考え方
ハーレーダイナの値上がりの全体像
まずは、ダイナシリーズ全体がどれくらい値上がりしているのか、そしてダイナ中古車の中でもどのモデルが高騰しやすく、どのモデルはまだ手が届きやすいのかを整理します。
ここを押さえておくと、自分が欲しいダイナが「プレミア枠」なのか「まだ現実的な価格帯なのか」がすぐに判断できるようになりますよ。
中古相場の今を整理

ダイナの中古相場をざっくり一言でいうと、ここ数年で「全体として1ランク上の価格帯に乗り換えた」感じです。
昔は120万円くらいで選べていたローライダーやストリートボブが、気づけば150万円台が当たり前になっていて、「あれ、こんなに高かったっけ?」と感じたあなたも多いはずです。
ここでは、数字のイメージだけじゃなく、どう相場を見ればいいかというところまで細かく整理していきますね。
ここ数年のざっくりした相場感
まずイメージを掴みやすいように、代表的なダイナの価格帯を整理しておきます。これはあくまで最近の傾向から見た一般的な目安ですが、「今このくらいで出ていれば高いか安いか」の判断材料にはなると思います。
ダイナ中古価格のざっくり目安
| モデル | おおよその価格帯の目安 | コメント |
|---|---|---|
| ダイナ ローライダー | 150万〜180万円台 | 年式・仕様次第で200万円超えも視野 |
| ストリートボブ | 150万〜170万円台 | クラブスタイル人気でじわじわ高騰 |
| ワイドグライド | 150万〜180万円台 | 玉数が減り、良質車はプレミア傾向 |
| ファットボブ | 130万〜160万円台 | 他モデルより少し抑えめなことが多い |
| ローライダーS | 250万〜300万円前後 | 半分コレクターズアイテム扱い |
※すべて「最近の相場感」に基づいた一般的なイメージであり、実際の売買価格を保証するものではありません。
表を見てわかる通り、以前なら「頑張れば120〜130万円でローライダーに乗れる」というタイミングもあったのですが、今は150万円を切る個体を探すのが難しくなってきた印象です。
ストリートボブやワイドグライドも同じような動きで、全体としてワンランク上の価格帯にシフトしています。
価格が変わりやすい要素を知っておく
ここで大事なのが、「相場」といっても、一台一台の値段はかなりバラつくということです。同じ年式・同じモデルでも、条件が違えば平気で30万〜50万円くらい差がつきます。
特に、次のポイントは価格を大きく動かしやすいです。
- 走行距離(2〜3万km以内か、5万kmを超えているか)
- 外装のコンディション(タンクの傷、メッキのヤレ具合)
- 事故歴や修復歴の有無
- カスタム内容(足回り・エンジン周りに手が入っているか)
- 最終型・限定カラー・S仕様などの「肩書き」
例えば、距離少なめで外装ピカピカのローライダー最終型と、距離多めで外装もやれた同年式のローライダーでは、同じ「ローライダー」という名前でも、もはや別モノと言ってもいいくらい値段が変わります。
相場サイトで平均価格を眺めるだけだと、この差が見えないんですよね。
「安い掘り出し物」と「安いだけの個体」を見極める
あなたが気をつけたいのは、「相場より安い=即買い」ではないということです。
安い理由が「単純に人気が薄い仕様だから」なのか、「状態が悪くて安くせざるを得ない」のかで、その後の維持費や満足度がまったく変わってきます。
掘り出し物かどうかチェックしたいポイント
- 車検証の記載と実車の仕様がきちんと合っているか
- フレーム番号・エンジン番号がきちんと確認できるか
- 整備履歴・交換履歴がある程度追えるか
- 明らかに安すぎる場合は、理由を説明してもらえるか
人気の波に乗り切れていないモデルやカラーを選ぶのは、賢い節約です。
でも「安いのには理由がある」ことも多いので、その理由が自分にとって許容できるものなのかを、冷静にチェックしていきたいところです。
相場の「点」ではなく「線」で見るコツ
ダイナの中古相場は、数ヶ月単位でちょこちょこ動きます。ですから、ある一時点だけを切り取って「高い」「安い」と判断するより、半年〜1年くらいのスパンで値動きを眺めるほうが失敗しづらいです。
具体的には、
- 中古車検索サイトでお気に入りモデルを定期的にウォッチする
- 実際に売れた価格(オークション落札価格など)もできればチェックする
- 同じ店で同じような個体が、どのくらいの期間で売れているか観察する
こうして見ていくと、「このスペックでこの値段なら、まあ妥当かな」「あれ、最近ちょっと高くなってきたな」といった感覚がついてきます。
ダイナ中古相場の今を整理する=自分なりのモノサシを持つことだと思ってもらえると、かなりイメージしやすいはずです。
なお、ここで書いている金額はあくまで目安であり、実際の販売価格や買取価格を保証するものではありません。
正確な情報は販売店や公式サイトなどで確認してもらい、最終的な判断は専門家に相談しながら進めてくださいね。
ハーレーが値上がりの理由は?いつまで続くのか

「なんでここまでハーレー全体が高くなっているの?」「この値上がりって、いつまで続くの?」――ここ、すごく気になりますよね。
ダイナだけが特別、というよりはハーレー全体が値上がり方向に引っ張られ、その中でもダイナが目立っているという見方のほうがしっくりきます。
このセクションでは、理由と「いつまで」を、できるだけわかりやすく分解していきます。
理由1:ダイナ生産終了による玉数の頭打ち
まず一番わかりやすいのは、やはり「ダイナが新車としてはもう増えない」という事実です。ソフテイルへの統合以降、新しくダイナフレームの新車が出てくることはなくなりました。
市場に流通しているダイナは、時間が経つほど、事故で潰れたり海外に出ていったり、カスタムベースにされて乗り潰されたりして、じわじわと減っていきます。
つまり、「欲しい人は一定数いるのに、供給は増えない」という状態が続いているわけです。人気モデルや最終型に関しては、これだけで値上がりの土台ができてしまいます。
理由2:物価高・為替・輸送コストのトリプルパンチ
次に効いているのが、ここ数年の物価高と円安です。日本全体の物価(ざっくり言うと、いろいろなモノの値段)が上がっているのは、ニュースでもよく耳にしますよね。
日本銀行の資料でも、消費者物価指数(CPI)はしばらくプラス圏の伸びを続けていて、今後もしばらく2%前後の物価上昇が見込まれています(出典:日本銀行「経済・物価情勢の展望(2024年4月)ハイライト」)。
これに加えて、燃料費やコンテナ輸送費の高騰、世界的な原材料価格の上昇があります。新車ハーレーの価格は、こうした要因の影響をまともに受けます。
新車が高くなると、「じゃあ中古でいい個体を探そう」という人が増え、中古価格も相対的に押し上げられていくわけです。
理由3:旧車ブームとハーレー人気の再燃
ここ数年、日本国内でも旧車ブームが続いています。四輪・二輪問わず、昔の機械感のあるモデルや、今ではもう作れないような雰囲気のバイクに注目が集まっています。
ハーレーでいえば、空冷エンジン・キャブ車・ツインカムなどがまさにその対象です。
ダイナシリーズは、こうした要素をバランスよく持っているので、「新しすぎず古すぎず、ちょうどいい年代感」として再評価されているところがあります。
これが、ダイナの値上がりにさらにブーストをかけているイメージです。
理由4:カスタムブームとSNSの影響
クラブスタイルやFXR風カスタムなど、SNS映えするスタイルが定着してきたことも、ダイナの値上がり理由のひとつです。
インスタやYouTubeで派手なクラブスタイルのダイナを見て、「自分もああいうのに乗りたい」と思う人が増えると、ベース車としてのダイナ需要が一気に高まります。
その結果、
- ノーマルの良質車はカスタムベースとしてすぐに売れていく
- 派手にカスタムされた車両は「完成品」として高値で取引される
- 仕上がりの良い車両は、オーナーが手放しづらくなる
という流れができ、ますます市場に出てくる玉数が減っていきます。供給が減れば価格は下がりにくいので、結果として「値上がりしたままキープ」しやすくなるわけです。
この値上がりはいつまで続くのか?
一番気になるのはここですよね。私の感覚では、「全体としての急激な値上がりフェーズ」はすでに一段落していて、今はモデルごとの二極化が進んでいるタイミングだと見ています。
- ローライダーSや限定車などのプレミア枠:
高値維持〜じわじわ上昇 - ローライダー・ストリートボブなど主力モデル:
高値安定〜やや頭打ち - 流通が多い・人気が控えめなモデル:
少しずつ適正価格へ調整
今後、世界的な景気後退や為替の変動があれば、一時的に中古相場が下押しされる可能性はあります。
ただし、「ダイナの価値そのものがゼロになる」ような暴落は考えにくく、どちらかというと「高いところから少しずつ落ち着いていく」イメージのほうが現実的かなと思います。
「いつまで?」よりも「今どう動く?」が大事
正直なところ、為替や世界情勢次第で値動きは大きく変わるので、「〇年後に必ず下がります」と言い切れる人は誰もいません。だからこそ、
- 今の価格に対して、自分が納得できるか
- その車両で何年くらい、どんな乗り方をしたいか
- 値上がりや値下がりを、どこまで「楽しめる範囲のリスク」として受け入れられるか
という視点で考えるのが大事です。ハーレーの値上がり理由は?いつまで続くのか、という問いに対して、完璧な答えを探すよりも、「今の相場を理解したうえで、自分なりの答えを出す」ことに集中したほうが、きっと後悔は少ないはずですよ。
ツインカムの人気とダイナの需要

ツインカム 人気の話になると、どうしても熱くなってしまうんですが(笑)、ダイナ需要を語るうえでこのエンジンは避けて通れません。
ミルウォーキーエイトが主流になった今でも、ツインカムを積んだダイナにこだわって探す人が多いのは、単にスペックや年式の問題ではなく、「フィールとキャラクターの問題」なんですよね。
ツインカムエンジンが愛され続ける理由
ツインカムは、アイドリング時の揺れや鼓動感、回したときの荒っぽさがほどよく残っていて、「ちょっとワルい感じのハーレー」を楽しみたい人にはドンピシャなエンジンです。
最新のミルウォーキーエイトのほうがもちろん洗練されていますし、振動も少なくて速いですが、ツインカムには「少し手強い感じの愛嬌」が残っているんですよね。
具体的には、
- 回転数が上がるにつれて、音と振動がいい具合に盛り上がる
- アイドリングのドコドコ感が強く、「エンジンが生きている」感覚が味わえる
- メカニカルノイズも含めて、「鉄の塊を動かしている」感覚が強い
こういうアナログな部分に惹かれる人が一定数いる限り、ツインカム 人気は簡単には終わらないだろうなと感じています。
ダイナという「ちょうどいい器」
ツインカムを積んだモデルは、ツーリングファミリーやソフテイルなどいろいろありますが、その中でダイナが特に支持されるのは、単純に「サイズ感がちょうどいい」からです。
スポーツスターよりも重厚感があって、高速道路でも余裕がある。一方で、ツーリングファミリーほど大柄ではないので、街乗りや駐輪場でも扱いやすい。
あなたがもし、
- 最初のハーレーでいきなりフルサイズのツアラーはちょっと怖い
- でも、スポーツスターだと少し物足りない気がする
というタイプなら、ダイナのポジションはすごくハマりやすいと思います。ハーレーらしさと日常のバランスという意味でも、ダイナはやっぱり「ど真ん中」なんですよね。
カスタムカルチャーとツインカム人気
もうひとつ見逃せないのが、クラブスタイルやパフォーマンス系カスタムとの相性です。
ダイナフレームとツインカムエンジンの組み合わせは、フロントカウルやハイライザー、ロングツーリングバーなどを組み合わせたときに、「あの感じ」をすごく出しやすいんです。
特に、
- ストリートボブをベースにしたクラブスタイルカスタム
- ローライダーをベースにしたハイパフォーマンス仕様
- FXDXなどスポーツ寄りダイナをシャキっと仕上げるスタイル
こうしたスタイルは、SNSや動画サイトの影響もあって、日本でも一気に市民権を得ました。その結果、「クラブスタイルをやりたい=ツインカムダイナが欲しい」という図式がかなり定着してきていると感じます。
ツインカムダイナとグランツアラーのコントラスト
一方で、ツインカムの人気がダイナに集中している裏側で、同じツインカムでもそこまで注目されていないゾーンが存在します。それが、ツーリングファミリーのグランツアラー系です。
フルカウルや大きなバガータイプのツアラーは、どうしても「大人っぽすぎる」「取り回しが不安」と感じる人も多く、ダイナほどのブームにはなっていません。
その結果として、
- ダイナ:
ツインカムの人気+カスタムブームで値上がりが目立つ - グランツアラー:
機能や快適性は高いのに、人気が集中せず値上がりは控えめ
という構図ができています。つまり、「ツインカムの味は欲しいけど、ダイナの相場はちょっとしんどい」というあなたにとって、グランツアラーはかなり現実的な「逃げ道」兼「裏の本命」になり得るわけです。
ダイナ需要の今後と付き合い方
ツインカムの人気とダイナの需要は、今後もしばらく続くと見ています。ただし、これまでのように全モデル一律で値上がりしていくというよりは、
- プレミア枠:
さらに上へ(ローライダーSなど) - 主力モデル:
高値安定〜やや落ち着き - 地味なモデルやグランツアラー:
じわじわ再評価される可能性
といった三層構造に近づいていくはずです。あなたがどこに軸足を置くかで、選ぶべき一台も変わってきます。
「ツインカムダイナじゃなきゃ嫌だ!」というこだわりももちろん正解ですが、「ツインカムの味を楽しみつつ、値上がりの波にはあまり振り回されたくない」というスタンスなら、人気がそこまで集中していないグランツアラー側に目を向けるのも、かなり賢い選択肢ですよ。
ツインカム・キャブ車の値上がり要因

ツインカムでも、特にキャブ仕様のモデルはここ数年で「明らかに一段上の価格帯」に入ってきたなという印象があります。あなたも、中古サイトを見ていて「同じツインカムでも、キャブのダイナだけ妙に高いぞ?」と感じたことがあるかもしれません。
年式的にはどうしても古くなってきているのに、むしろ価格は上がっていく。この現象にはちゃんと理由があって、大きくは希少性・規制・カルチャーの3つの要素が絡んでいます。
キャブレターならではの三拍子とフィーリング
まず、一番わかりやすいのがキャブ車特有のフィーリングです。ツインカム・キャブは、インジェクション車に比べてアイドリングの揺れや、アクセルを開けたときのレスポンスが「少し荒っぽくて、でもそれが気持ちいい」というキャラクターを持っています。
例えば、
- アイドリングがわずかに不安定で、三拍子に近い独特のリズムを刻む
- スロットル操作に対してダイレクトに反応し、「燃料を送っている」感覚が強い
- 寒暖差や標高で調子が変わる分、「自分が合わせてあげている」感覚が生まれる
こういった点が、メカ好き・旧車好きのハートを直撃するんですよね。
単純な性能比較だけなら、始動性や安定感ではインジェクションのほうが上ですが、「乗っていて楽しい」「付き合っていて飽きない」という意味では、キャブ車をあえて選びたい人が一定数いるわけです。
排ガス規制で「新しいキャブ車」が消えた
ツインカム・キャブが値上がりのもうひとつの大きな要因が、排ガス規制の強化です。
日本でも欧州でも、二輪車の排出ガス規制は段階的に厳しくなっていて、日本では国土交通省が2020年以降、二輪車の排出ガス基準をさらに強化する方針を打ち出しています(出典:国土交通省「ガソリン直噴車及び二輪車等の排出ガス規制を強化します。」)。
キャブレターは構造的にインジェクションほど緻密な制御ができないので、厳しい排ガス基準に合わせづらいんです。結果として、メーカー側は
- 電子制御インジェクションへの移行
- 触媒や排気系の高機能化
- 車載診断装置(OBD)への対応
といった方向に進み、「新車でキャブのビッグツイン」が登場する可能性はほぼゼロになりました。つまり、今市場に出ているツインカムキャブ車は、今ある分が全てなんですよね。
カスタムベースとしての人気とノーマル枯渇
ツインカムキャブのダイナは、カスタムベースとしても非常に人気があります。特に、ローライダーやスポーツ寄り仕様のモデルは、
- ハンドルやステップの変更幅が広い
- キャブ本体やエアクリーナーを変える楽しみがある
- マフラー交換だけでも音とフィーリングが劇的に変わる
といった理由で、「いじって楽しい素材」として愛されています。その結果、
- きれいなノーマル車両はすぐにカスタムベースとして売れていく
- 一度重めのカスタムが入るとノーマルに戻しづらい
- ノーマルパーツが欠品し、戻そうとしてもコストがかさむ
という流れが生まれ、「ノーマルの極上ツインカムキャブ」がどんどん減っているわけです。これが、相場全体をじわじわ押し上げている背景でもあります。
「手を掛ける楽しさ」に価値を感じる人が増えた
もうひとつ、見逃せないのがオーナー側の価値観の変化です。最新のバイクは、電子制御の塊で非常に優秀ですが、逆にいうと「ユーザー側が口を出せる余地」が少ないとも言えます。その反動もあってか、
- キャブ調整やプラグ交換を自分のペースで楽しみたい
- ちょっとした不調を一緒に乗り越える「相棒感」を味わいたい
- メカニカルな部分を理解しながら乗り続けたい
という人が増えてきました。ツインカムキャブ車は、まさにこうした「手を掛ける楽しさ」を味わいたいオーナーに刺さる存在です。
手間がかかる=悪いことではなく、「その手間込みで愛おしい」と感じる人にとっては、キャブ車は価格以上の価値があるんですよね。
インジェクションとの価格差と付き合い方
こうした要素が重なった結果、同世代のツインカムインジェクション車と比べても、キャブ仕様のダイナのほうが高値で動きやすい状況になっています。
特にローライダーやスポーツ寄りのダイナは、同じ条件ならキャブのほうが明らかに高い、なんてことも珍しくありません。
とはいえ、キャブ車はどうしてもコンディション管理がシビアになります。長期間乗らなかったり、保管環境が悪かったりすると、
- キャブ内部のガソリンが劣化して詰まりやすい
- 始動性が落ちて「掛からない」トラブルにつながる
- 定期的なオーバーホールが必要になる
といったリスクも出てきます。だからこそ、「価格だけを追いかける」のではなく、「自分がどこまで付き合えるか」を考えて選ぶのが大事です。
ツインカムキャブ車を選ぶときの注意ポイント
- 現オーナーやショップがキャブ整備に慣れているか確認する
- 保管環境や乗り方のヒアリングをしっかり行う
- 今後のメンテナンス費用も含めて予算を組む
- 「調子が悪くなってから直す」より、「悪くならないように維持する」意識を持つ
ここは、信頼できるショップと一緒にじっくり見ていくのがおすすめです。
キャブのいいところも面倒なところも正直に話してくれるお店と出会えれば、ツインカム キャブ 値上がりの波に飲まれることなく、納得感のある一台選びができるはずですよ。
ローライダーが高騰の背景

ローライダーは、ダイナシリーズの中でも「値上がりが目に見えてわかるモデル」です。中古相場を眺めていると、「同じ年式のストリートボブより明らかに高いな…」と感じることが多いはずです。
ここでは、その高騰の背景を、歴史・キャラクター・カスタム・プレミア要素の4つに分けて深掘りしていきます。
ローライダーという「名前」のブランド力
まず、ローライダーという名前自体に、ハーレーの中でかなり強いブランド力があります。
1970年代から続く系譜で、「ハーレー=ローライダー」というイメージを持っている人も多いくらいです。ダイナフレームの時代にもその流れは受け継がれていて、
- 低めのシート高とリラックスしたポジション
- クロームとブラックのバランスがとれたクラシックな外観
- 「飾らないけど、ちゃんとハーレーらしい」デザイン
といった要素が、長年ファンに支持されてきました。つまり、「ローライダー」という名前そのものにプレミアが乗っている状態なんですよね。
生産終了と「ダイナ最後のローライダー」効果
次に効いているのが、ダイナ自体の生産終了です。2017年モデルを最後にダイナフレームはラインナップから消え、その後ローライダーの名前はソフテイルフレーム側に引き継がれました。
つまり、
- ダイナフレーム+ローライダーの組み合わせは、すでに「過去のもの」
- これから新車として増えることはない
- 最終年式や一部仕様は「最後のローライダー」として特別視される
という流れが生まれたわけです。これが、「ローライダー=ちょっと特別な絶版車」というイメージにつながり、相場を底上げしています。
カスタムベースとしての万能さ
ローライダーが高騰しているもう一つの理由が、カスタムベースとしての万能さです。ローライダーは、
- クラブスタイル寄りに振っても違和感がない
- チョッパー風にロングフォーク+エイプでも似合う
- ローダウン+シンプルなカスタムで「渋い大人仕様」にもいける
と、どの方向に振っても様になる懐の深さを持っています。その結果、
- ノーマルの状態で残っている個体がどんどん減る
- しっかり仕上げられたカスタム車は高い完成度で高値売買される
- ノーマルに戻したくてもパーツが高騰&欠品している
という状況になり、「良質なノーマルローライダー」を探すのが年々難しくなっているのが実情です。
ローライダーSという完全別枠の存在
そして、高騰の象徴といえばローライダーS(FXDLS)です。これは正直、もはや「ローライダーの一バリエーション」というより、完全に別枠のプレミアモデルと考えたほうがいいです。
ローライダーSがここまで高騰している理由は、
- 短期間しか作られていない「短命モデル」であること
- ツインカム110のハイパフォーマンス仕様を積んでいること
- ブラックアウトされた渋い外観と専用装備
と、「限定・最終・高性能」の三拍子が揃ってしまっているからです。中古車相場でも、状態がよい個体は200万〜300万円近辺まで達していて、通常のローライダーとは完全に別レンジで動いています。
- 人気モデルゆえ、相場より高めの強気価格が多い
- 重めのカスタム車は、「戻すコスト」まで計算しないと痛い目を見る
- ローライダーSは一般的なローライダーの相場とは切り離して考えるべき
「プレミアはほどほどでいい」ならグランツアラーも選択肢
ローライダーに全振りするのももちろんアリですが、「そこまでのプレミアは求めていない、でもツインカムの味は欲しい」という人には、あえてグランツアラー系やツーリングファミリーに目を向けるのもおすすめです。
グランツアラー系は、
- 見た目が大人っぽくて「悪さ感」は控えめ
- 取り回しや車重のイメージから敬遠されることも多い
- そのぶん、値上がり方がダイナほど激しくない
という特徴があり、機能や快適性に対して価格がかなりおとなしいゾーンにいます。
ローライダーが「人気とプレミアで価格が上がっていった」モデルだとすると、グランツアラーは「人気の波に乗らなかったからこそ、逆にお買い得なポジションをキープしている」モデルとも言えるんですよね。
ローライダー高騰の背景を理解しておくと、「ローライダーが高いから買えない→全部諦める」ではなく、「ローライダーほどではないけれど、自分の使い方に合った一台を見つける」という発想に切り替えやすくなります。
値上がりの理由を知ることは、諦めるためではなく、選択肢を広げるための材料だと捉えてもらえると嬉しいです。
今後価値の上がるハーレーの条件とは

「今後価値の上がるハーレー」は、投資目線でも趣味目線でも、すごく気になるテーマですよね。ただ、ここで勘違いしてほしくないのは、「値段が上がる=必ずしもあなたにとって幸せとは限らない」ということです。
このセクションでは、あくまで冷静に、今後価値の上がりやすいハーレーの条件を整理しつつ、ダイナやグランツアラーをどう見ていくかを一緒に考えていきます。
「みんなが欲しがる要素」を持っているか
今後価値の上がるハーレーの典型パターンとして、まず押さえておきたいのが「みんなが欲しがる要素」です。具体的には、
- デザインが普遍的で、いつ見てもカッコいい
- ストーリー性がある(最終型・記念モデル・特別カラーなど)
- 性能や装備が、今の時代から見ても見劣りしない
- 映画やドラマ、カルチャーと強く結びついている
といったポイントですね。ダイナでいえば、ローライダーSや一部のスポーツ寄りダイナはまさにこのパターンに当てはまります。
「乗ってよし、眺めてよし、語ってよし」の三拍子が揃っていると、長期的に価値が落ちにくいんです。
「ほとんど残らない希少性」を持っているか
もうひとつのパターンが、「ほとんど残らない希少性」です。これは、当時あまり売れなかったモデルやカラー、マイナー仕様が、あとからジワジワ評価されるケースですね。
今後価値の上がるハーレーの典型パターン
- 短期間しか生産されていない
- 最終型や特別カラー、限定仕様などの「ラスト」要素を持つ
- 空冷・キャブ・ツインカムなど、今後新たに出ないパッケージ
- 当時は不人気だったが、今見るとデザインが尖っている
- カスタムベースとして人気で、ノーマルがほとんど残っていない
ダイナでいえば、ローライダーSのようなわかりやすいプレミア枠に加えて、スーパーグライドスポーツや一部のワイドグライドなど、「当時はそこまで騒がれなかったけれど、今見るとやたら雰囲気があるモデル」も注目どころです。
ダイナとグランツアラー、それぞれの「上がり方」
今後価値の上がるハーレーを考えるとき、ダイナとグランツアラーでは上がり方のイメージが違うことも意識しておきたいです。
- ダイナ:
カルチャーやカスタムブームに直結しやすく、「ある日突然バズって一気に高騰」というパターンがあり得る - グランツアラー:
派手なブームは起きにくいが、じわじわと渋い人気で再評価され、「気づいたら安くは買えない存在」になっている
ダイナはすでに値上がりが進んでいて、これからさらにドカンと上がるモデルもあれば、相場が落ち着いていくモデルも出てくるはずです。
一方でグランツアラーは、今のところ「人気があまりない=比較的安価」というポジションにいますが、ツーリング志向が強いライダーが増えてくると、あとから評価される可能性も十分あります。
値上がり「しそう」より、付き合い方をイメージできるか
ここまで「今後価値の上がるハーレーの条件」をいろいろ挙げてきましたが、最後に一番大事なことをお伝えしておきたいです。
それは、「値段が上がりそうだから買う」という理由だけだと、案外幸せになりにくいということです。
どれだけプレミアのモデルでも、
- ポジションがしんどくて、長距離を走る気になれない
- 駐輪環境が合わず、いつも気を遣ってしまう
- 維持費のプレッシャーが強くて、気軽に乗り出せない
こんな状態だと、せっかくのハーレーライフが窮屈になってしまいます。逆に、グランツアラーのように、
- あまり値上がりはしないけれど、ロングツーリングでは圧倒的に楽
- 人気が集中していないぶん、気兼ねなく自分好みにカスタムできる
- 相場の上下に振り回されず、「自分の一台」として育てていける
というモデルのほうが、あなたの人生にとっての「価値」は高いというケースもたくさんあります。
「今後価値の上がるハーレー」の中から、自分の一本を選ぶ
ダイナでいえば、ローライダーSや一部スポーツ寄りモデルなど、明らかに今後も価値をキープしそうな車種がいくつかあります。
ただ、それらはすでに高値圏にあり、「これからさらに大きく儲ける」ための投機対象というよりは、「価値が落ちにくい趣味の一台」として見てあげるほうが健全かなと思います。
一方でグランツアラー系は、爆発的に値上がる可能性は低いかもしれませんが、「今このタイミングだからこそリーズナブルに手に入り、長く大切にできる」という意味で、別の形の価値を持っています。
今後価値の上がるハーレー条件を頭に入れたうえで、
- 自分がどんなシーンでハーレーに乗りたいのか
- 5年後・10年後に、そのバイクとどう付き合っていたいのか
- 売却を前提にするのか、「最後まで乗る一台」にするのか
このあたりをイメージしてもらえると、「ダイナを狙うのか」「グランツアラーでいくのか」「まったく別のファミリーを選ぶのか」も、自然と絞れてくるはずです。
ハーレーダイナの値上がりと買い方
ここからは、具体的な「お金」の話に踏み込んでいきます。ダイナの買取相場の目安や、カスタムとの付き合い方、見分け方と人気年式、そしてリセールランキング的な視点から見たときに、なぜグランツアラーが比較的安価で残っているのか。
一台のハーレーとどう向き合うかを、実践的な目線で整理していきます。
ダイナの買取相場はいくらが目安か

ダイナの買取相場は、「ざっくりいくらくらい」が知りたい気持ちはすごくわかるんですが、実際のところはモデル名+年式+走行距離+状態+カスタム内容+売るタイミングまで含めてフルセットで見ないと、なかなか正確なイメージが掴みにくいんですよね。
とはいえ、指標がないと動きづらいので、ここでは私自身が現場で見てきた感覚ベースで、「これくらいをスタートラインに考えておくといいよ」というラインを整理していきます。
ざっくりした買取のスタートライン
まず、大枠のイメージとしては、「状態が良い人気モデルであれば、販売想定価格の6〜7割前後が買取のスタートライン」と考えてもらうとわかりやすいです。例えば、
- 店頭販売価格のイメージ:150万円のストリートボブ
- 年式:後期ツインカム
- 走行距離:2〜3万km台
- 外装:大きな傷なし・転倒歴なし
- カスタム:軽め(ハンドル・マフラー程度)
こんな条件なら、買取90万〜100万円台前半くらいは十分狙えるレンジです。逆に、
- 走行5万kmオーバー
- 色あせ・タンク傷・メッキ錆びが目立つ
- 前オーナー不明・整備履歴が追えない
といった条件が重なると、同じ150万円クラスの車両でも買取60万〜70万円台まで落ち込むことも普通にあります。
ここは「同じダイナでも中身は全然違う」という感覚を持っておいてもらえるといいかなと思います。
ダイナ買取価格イメージ(あくまで目安)
| 状態イメージ | 店頭販売想定価格 | 買取ラインの目安 |
|---|---|---|
| 極上・人気モデル | 160万〜180万円 | 100万〜120万円前後 |
| 良好・一般的な人気 | 140万〜160万円 | 80万〜100万円前後 |
| 距離多め・外装ヤレあり | 120万〜140万円 | 60万〜80万円前後 |
| 要リフレッシュ・難あり | 100万円以下 | 50万円以下になることも |
※あくまでイメージであり、実際の査定額を保証するものではありません。
「モデル名+年式+距離」でまずは大枠をつかむ
具体的な査定額を決める前に、まずは「モデル名+年式+走行距離」でざっくりゾーンを決めておくと話が早いです。
- 人気モデル
(ローライダー、ストリートボブ、ワイドグライドなど) - 中堅モデル
(ファットボブ、スーパーグライド系など) - ニッチモデル
(流通少なめ・好みが分かれる仕様)
人気モデルの比較的若い年式(後期ツインカム〜最終年式付近)であれば、買取でもかなり強気な数字が出やすいですし、逆にニッチな仕様+古い年式+距離多めが重なると、ちょっとシビアな数字になりがちです。
買取相場を見るときの落とし穴
ここで、よく勘違いされがちなポイントも整理しておきますね。
- ネットの一括査定の「最大〇〇万円」はあくまで理論値であり、平均ではない
- ショップごとの「得意・不得意」で査定は大きく変わる(ダイナが得意な店と、ツアラーが得意な店では評価が違う)
- 重いカスタムは、むしろマイナス評価になることも多い(車検・整備・再販のしやすさの問題)
- ローン残債や下取り条件次第で、見かけ上の査定額が調整されるケースもある
特に、「カスタムに〇〇万円掛けたから、その分が上乗せされて当然」という考え方は、正直かなり危険です。
市場全体の相場が上がっているタイミングなら多少は乗りますが、基本的には「ノーマルに近い・扱いやすい・次のオーナーが困らない」車両のほうが高くつきやすいと考えておいてください。
「値上がりしている今売れば得」という考え方の罠
ダイナの相場が上がっていることは事実ですが、だからといって「今売れば絶対得」とは限らないのが難しいところです。買取額だけを見ると得しているように感じても、
- その間に何年も楽しませてくれた価値(思い出)
- 次のバイクに乗り換える場合の追加費用
- 「もう一度同じようなダイナを買おうとしても、今度はもっと高い」という現実
こういった要素も含めてトータルで考える必要があります。
特にダイナの場合、すでに値上がりのピークを少し過ぎかけているモデルもあるので、「高値がつく今のうちに手放す」のか、「もう少し一緒に走る」のかは、じっくり考えて決めたいところです。
具体的に動くときのステップ
実際に売却を検討するときは、次のようなステップで動くと失敗しにくいですよ。
- まずは相場サイトやフリマ系サービスで「売り値」のイメージを掴む
- ダイナを得意とするショップを2〜3店ピックアップする
- 同一条件(同じ日に・同じ情報で)で査定を依頼する
- 金額だけでなく、買取後の扱いや説明の丁寧さも比較する
ハーレーを手放す心理や判断材料については、本文で触れた通り、維持費やライフスタイルの変化も含めて整理しておくのがおすすめです。
ダイナのカスタム向きモデル選び

ダイナは「カスタムしてなんぼ」というくらい、手を入れる楽しさが大きいファミリーです。
フロントカウルやハンドル、リアサス、シート、ライザー、ライト…ほんの少し触るだけでも雰囲気がガラッと変わるので、あなたもきっと「自分の一台」を作り込みたくなっているはずです。
ただ、そのぶん「最初のベース選びをミスると、後からめちゃくちゃお金がかかる」のもカスタムの怖いところなんですよね。
カスタム前提でダイナを選ぶときの基本発想
ダイナ カスタム向きモデル選びで一番大事なのは、「完成品を買う」のではなく「ベース車を選ぶ」という発想です。いきなりガチガチにカスタムされた個体を買ってしまうと、
- 自分の好みと微妙にズレていても、大掛かりな変更が必要
- 前オーナーの配線処理やセッティングの意図がわからず、手直しが大変
- 元に戻したくても、ノーマルパーツが無い・高い
といった罠にはまりがちです。なので、最初の一歩としては、
- フレームとエンジンに致命的なダメージがない
- 走行系(足回り・ブレーキ)がしっかりしている
- 電装・配線がきれいに処理されている
という「骨格の良さ」を最優先で見てあげるのがポイントです。
カスタム向きと言える代表モデル
そのうえで、カスタムベースとして特に扱いやすいのが、ストリートボブ、ローライダー、スーパーグライドスポーツあたりです。
それぞれのキャラクターをざっくり整理すると、こんなイメージです。
カスタム前提で見たダイナ主要モデルの特徴
| モデル | ベースとしての特徴 | 向いているスタイル |
|---|---|---|
| ストリートボブ | シンプルで余白が多く 何色にも染まる | クラブスタイル、チョッパー ボバーカスタム |
| ローライダー | 最初から完成度高め 王道の雰囲気 | クラブスタイル寄りのツアラー 渋めのローダウン |
| スーパーグライドスポーツ | 足回り強化済みの 「走れるダイナ」 | パフォーマンス重視 峠寄りカスタム |
この中でも、「とにかく自由にやりたい」ならストリートボブ、「ある程度形が決まったうえで仕上げたい」ならローライダー、「走りも本気で楽しみたい」ならスーパーグライドスポーツ、という選び方がしっくり来ると思います。
「完成されすぎた一台」をあえて避ける理由
さっきも少し触れましたが、カスタム前提でダイナを選ぶときに意識してほしいのが、「最初から完成度の高いモデルを買いすぎない」ということです。
すでにガチガチにカスタムされたダイナは見た目こそ魅力的ですが、
- パーツ構成が複雑で、何かトラブルが起きたときの原因追求が難しい
- 前オーナーのこだわりが強すぎて、自分の色を足しにくい
- ショップ側も「他店作業」の引き継ぎに慎重になることがある
といったリスクもセットになります。
「8割くらい完成しているように見えるけど、あと2割の余白がある」ぐらいの車両を選ぶと、自分好みに仕上げていく楽しみと、費用バランスの両方を取りやすいですよ。
- フレームとエンジンを基準に「ベース車」として見る
- ホイールやマフラーなど、交換しやすい部分は妥協してもOK
- 配線処理や溶接など、大掛かりな部分はきれいな個体を選ぶ
- ノーマルパーツが残っていると、リセールで有利になりやすい
グランツアラーやツーリングファミリーという「穴場」
そして、ここでもう一度触れておきたいのが、グランツアラーやツーリングファミリーの存在です。
カスタムカルチャーのど真ん中にいるのはダイナやスポーツスターですが、そのぶん人気も集中し、ベース車の価格も上がりやすいのが現実です。
一方でグランツアラー系は、
- 見た目が大柄で、「自分にはまだ早いかも」と敬遠されがち
- カスタムの方向性が、街乗りよりもロングツーリング寄り
- クラブスタイル的な「映え」の文脈とは少し距離がある
といった理由から、「みんなが欲しがるベース」ではない=値上がりが穏やかという面があります。ただ、冷静に考えると、グランツアラーの装備や快適性はかなり贅沢です。
グランツアラー系の隠れた魅力
- 大型カウルやスクリーンで風防性能が高い
- 大容量のサドルバッグやトップケースで積載性抜群
- タンデムを前提としたシート形状で、二人乗りが圧倒的に楽
もしあなたが、
- リセールよりも「自分の世界観を作り込んだ一台」で長距離を快適に走りたい
- キャンプツーリングやロングツーリングをメインに考えている
- 値上がりトレンドに振り回されず、じっくり付き合える相棒が欲しい
こういうタイプなら、あえてダイナ人気に乗らず、グランツアラー系を選ぶのも全然アリどころか、むしろ「通」な選び方だと私は思っています。
人気があまりないからこそ、価格的にはかなり現実的な選択肢になりやすいですし、カスタム次第で「大人のグランツアラー」に仕上げる楽しみもあります。
ダイナの見分け方と人気年式

ダイナの見分け方をざっくり押さえておくと、中古車サイトを眺めるときも、街で見かけた一台をチェックするときも、楽しさが一段階アップしますよ。
ここでは、細かいマニアックな違いよりも、「まずはこのポイントだけわかっていればOK」というところに絞って、エンジン・フレーム・足回り・年式ごとの狙い目を整理していきます。
人気年式の話も出てきますが、最後には「人気=正解とは限らないよ」というところまで含めて、フラットに見ていきましょう。
エンジンから見るダイナの見分け方
一番わかりやすいのは、やっぱりエンジンです。ダイナの基本的な見分けポイントとして、まずツインカムエンジンかどうかをチェックしましょう。
ヘッドの形状やロッカーカバーの雰囲気が、エボリューションやミルウォーキーエイトとはまったく違います。
- ツインカム:
ヘッド周りがゴツゴツしていて、ロッカーカバーが二段構造っぽく見える - エボリューション:
もう少しシンプルで角ばった印象 - ミルウォーキーエイト:
ヘッドがさらに大きく、全体にモダンな雰囲気
写真だけでも何台か見比べていくと、「あ、これはツインカムだな」という感覚がすぐに身に付きます。
特に中古サイトで「年式は書いてあるけど、エンジン仕様がよくわからない」というときは、まずエンジンの見た目を確認するクセをつけるといいですよ。
フレームと足回りでダイナらしさを掴む
次のダイナ 見分け方のポイントは、2本ショックのリヤサスとフレームラインです。
ソフテイル系はリジット風の隠れサス構造になっているのに対して、ダイナは外から見えるツインショックが特徴的です。
- リヤサスが左右に1本ずつ、しっかり見えている
- フレームのリアセクションがスッと伸びていて、どことなくスポーティ
- スポーツスターより一回り大きく、ツーリングファミリーよりコンパクト
また、フロントフォークの太さや角度、ホイールのサイズもモデルごとに違います。
ローライダーやストリートボブ、ファットボブ、ワイドグライドなどは、足回りの雰囲気だけでかなり判別しやすいので、写真を見ながら「これはどのモデルかな?」とゲーム感覚で当ててみるのもおすすめです。
タンクエンブレムとシート形状でモデルを特定
さらにモデル名を特定したいときは、タンクエンブレムとシート形状がヒントになります。
- ローライダー:
クラシックなロゴやラインが入りやすく、ダブルシートで二人乗りを意識した形状が多い - ストリートボブ:
ソロシート+スッキリしたタンクロゴで、シンプル・ラフな印象 - ワイドグライド:
フロントが寝気味で、フレイム系のペイントや派手めなタンクも多い
もちろん年式によって細かい違いはありますが、「エンジン→フレーム→タンクとシート」の順に見ていくと、かなりの確率でモデルを絞り込めるようになります。
慣れてくると、走っているダイナを横目に見ただけで「後期ストボだな」「あれはローライダーの最終あたりっぽい」とわかるようになってきて、ちょっとした特技になりますよ。
人気年式と狙い目年式のバランス
人気年式としては、インジェクション化が進んだ後期ツインカム+ダイナ最終年式あたりが、トラブルの少なさとリセールのバランスが良くて「王道の狙い目」です。
コンピューター制御や配線の成熟度も高く、大きなリコールが片付いたあとの世代なので、日常使いにはかなり安心感があります。
一方で、キャブ時代のダイナは年々希少性が増していて、「投資目線」で見るとキャブ期のローライダーやスポーツ寄りモデルが面白かったりもします。
ツインカムキャブの話は別セクションでも触れていますが、今後の値上がりポテンシャルだけを見れば、キャブ車に軍配が上がるケースも多いです。
ただ、人気年式=あなたにとってベストな年式とは限りません。
- 平日は通勤にも使うのか、完全に週末専用なのか
- 高速道路メインか、街乗りメインか
- 雨の日も乗るのか、基本的に晴れ専用なのか
こういった使い方によって、「少し古いけれど味のあるキャブ車が合う人」もいれば、「最新に近いインジェクションのほうがストレスなく楽しめる人」もいます。
「みんなが欲しがる年式」より、「自分の生活にハマる年式」を優先してあげたほうが、長い目で見ると満足度は高いですよ。
クラブスタイル寄りのダイナが気になるなら
もしあなたが、インスタやYouTubeで見かけるクラブスタイルのダイナに心を掴まれているなら、ストリートボブやローライダーの後期モデルが特におすすめです。
フロントカウルやTバー、ライザーを組み合わせたときのシルエットがきれいに決まりやすく、パーツの選択肢も豊富なので、自分なりのスタイルを作り込みやすいんですよね。
そして、よりクラブスタイル寄りのダイナの見た目や文化が気になるなら、ハーレーのクラブスタイルをテーマにしたクラブスタイルの本当のかっこよさと注意点系の情報もぜひチェックしてみてください。
見た目のカッコよさだけでなく、「どういう背景や文化があって、そのスタイルが生まれたか」まで理解できると、ダイナの楽しみ方の幅が一気に広がります。
ハーレーのリセールランキング比較

リセールランキングの話になると、「どのモデルが一番得か?」という視点になりがちですが、ここで一度落ち着いて、「リセールが高い=本当にあなたにとって正解なのか?」というところまで含めて整理していきたいなと思います。
ランキング上位に出てくるのは、ダイナローライダーSや限定仕様のスポーツスター、一部のツーリングファミリーやCVOなど、いわゆる「誰が見ても人気モデル」。
ただ、その裏側には、グランツアラーや一部ツアラーが静かに「穴場ポジション」として存在しているんですよね。
リセールランキングのざっくり傾向
中古市場全体で見ると、ハーレーに限らず「流通量が多くて、かつ人気が高いモデル」がリセールランキングの上位に来やすいです。
日本全体の自動車保有台数も長期的には増加傾向で、バイクを含むモビリティ需要の高さが統計にも表れています(出典:一般財団法人自動車検査登録情報協会「自動車保有台数」)。
母数が多くなるほど、中古市場でも「欲しい人」が途切れにくく、結果としてリセールも安定しやすいわけです。
ハーレーで言えば、
- ダイナローライダーSや一部のローライダー/ストリートボブ
- 限定仕様のスポーツスター(記念モデルや特別カラー)
- ツーリングファミリーの中でもCVOや人気カラーのモデル
あたりが、ランキング的には「上位常連」といっていい存在です。これらは、買いたい人が常に一定数いるうえに、「限定」「最終」「プレミア」といったキーワードが乗っかってくるので、相場が崩れにくいんですよね。
ランキング上位=本当にお得とは限らない理由
ただし、ここがすごく大事なんですが、リセールランキングの上位=あなたにとって正解の一台とは限らないです。
ランキング上位のモデルは、そもそも購入時点でプレミア価格が乗っていることが多く、
- 買うときも高い
- 売るときも高い
というバランスになりがちです。数字だけ見ると「高く売れた!」と感じても、冷静に損益を計算すると、
- 高い金額で買って、そこまで値下がりせずに売っただけ
- 実はそこまで「得」はしていない
なんてこともよくあります。特に、
- 「ランキング上位だから」という理由だけで選んでしまう
- 本当は欲しい仕様ではなく、「売りやすそうな仕様」を優先してしまう
- 結果として、あまり乗らずに手放してしまい、楽しみきれない
こういう流れになってしまうと、本末転倒なんですよね。バイクは「数字のために所有するもの」ではなく、「乗って楽しむための相棒」なはずです。
グランツアラーや一部ツーリングモデルのポジション
一方で、グランツアラーや一部のツーリングモデルは、リセールランキングでは中位〜下位に沈みやすいです。
理由はシンプルで、「人気が高くない」から。
街中で見かける台数もダイナやスポーツスターに比べると少ないですし、見た目も渋くて玄人好み。いい意味で「わかる人にしか刺さらない」存在なんですよね。
ただ、ここにこそグランツアラーの美味しいところがあります。
- 売るときはそこまで高くはないが、買うときもそこまで高くない
- 装備や快適性のわりに、相場がかなり落ち着いている
- リセールより「どれだけ走れるか」を重視する人にはコスパ抜群
つまり、「ランキング上位で話題になることは少ないけれど、実際に持ってしまえば満足度が高い」ゾーンにいるわけです。
高速巡航やロングツーリングが多いあなたなら、グランツアラーこそが最初から本命だったというケースも全然あり得ます。
リセールと楽しさのバランスをどう取るか
リセールランキングを参考にするときに意識してほしいのは、
- 「売るときの値段」だけでなく、「買うときのハードル」もセットで見る
- どのくらいの期間・どのくらいの距離を一緒に走りたいかをイメージする
- 売却前提なのか、「最後まで乗る一台」にするつもりなのかを決めておく
という視点です。例えば、
- 3〜5年くらいで乗り換える前提なら、リセール上位モデルも有力候補
- 10年以上の長い付き合いを想定しているなら、リセールよりも快適性や積載性を重視
といった感じで、「自分の乗り方」から逆算してモデルを選ぶと、かなり選びやすくなりますよ。
「値上がりしたダイナ」と「おとなしいグランツアラー」どっちを取る?
この構図を理解しておくと、「値上がりし過ぎたダイナは一歩引いて、あえてグランツアラー側で快適装備てんこ盛りの一台を、そこそこの値段で手に入れる」という選択肢が見えてきます。
ダイナは相場としては華やかですが、そのぶん「今から入るにはちょっと勇気がいる」ゾーンに入ってきているモデルも増えています。
一方でグランツアラーは、
- 大きなカウルやスクリーンで疲れにくく
- サドルバッグやトップケースで荷物を気にせず
- タンデムでもゆったりした姿勢で走れる
という、「バイクと一緒に過ごす時間の質」を底上げしてくれる要素が盛りだくさんです。
「映え」よりも「リアルにツーリングを楽しむ」ことを重視するなら、リセールランキングでは目立たないグランツアラーこそ、実はかなり有力な候補になってきます。
ハーレーダイナの値上がりと総まとめ
ここまで、ハーレーダイナの値上がりの背景から、中古相場の現状、ツインカムやキャブ車の高騰理由、そして今後価値の上がるハーレーの条件、さらにグランツアラーの立ち位置まで、一気に見てきました。
改めて整理すると、ダイナの値上がりは「生産終了+人気+ブーム」が重なった結果であり、特にローライダーやローライダーSのようなモデルは今後も高値安定が続く可能性が高いです。
その一方で、すでに相場が天井付近まで上がりきり、じわじわと落ち着き始めているモデルも出てきています。
そして、この記事で一番伝えたかったのは「値上がりしているダイナだけが正解ではない」ということです。
人気があまりないグランツアラー系や、一部のツーリングファミリーは、派手な値上がりはしていない代わりに、今でも比較的安価に手に入れやすく、長距離を快適に走るという本来の楽しみをしっかり味わえるカテゴリーです。
もしあなたが、「ダイナの値上がりに振り回されて、何を選んだらいいのかわからなくなっている」と感じているなら、いったん深呼吸して、自分が本当に欲しいのは相場に強い一台なのか、それとも自分のライフスタイルにフィットする一台なのかを見直してみてください。
そこが決まれば、ダイナなのか、グランツアラーなのか、全く別のファミリーなのかも自然と見えてきます。
ここでお話しした内容は、あくまで私自身の経験と現場感覚に基づく一般的な目安です。
実際の価格や条件はタイミングやショップによって大きく変わりますので、正確な情報は公式サイトや販売店でご確認いただき、最終的な判断は専門家にご相談ください。
それでも、この記事があなたの「一台」と出会うきっかけになれば嬉しいです。ダイナに行くのもよし、あえて人気薄のグランツアラーで大人のツーリングライフに振り切るのも最高ですよ。
どちらにしても、あなたのハーレー選びが楽しい時間になることを願っています。

